がん検診と一言で言っても体には多くの臓器が存在しています。そのため、様々な臓器にがん細胞が現れるリスクがあるため、色々な臓器の検診を行わなければなりませんが、検査方法はすべて共通しているわけではありません。そのため、その臓器にあったがん細胞の検査方法を行わなければならず、多くの検査方法が存在しているのです。最も代表的な検査がX線検査でのがん検診です。
X線撮影を行い、正常画像と検査画像を見くらべ異常がないか探していきます。X線検査を受けることで肺がんなどを見つけることができます。また、造影剤を利用することで胃から腸までの検査を行うこともできます。X線撮影を行うため短い時間で、患者の負担が少なく行えるという利点があります。
しかし、白黒写真での診断な為遠近感覚や、腫瘍の大きさなどの判断が難しいという短所もあります。次に、内視鏡検査でのがん検診です。胃がんや大腸がんの検査に使用されることが多い検査方法です。内視鏡カメラを口や鼻から挿入することにより粘膜表面にある腫瘍を見つけ出すことができます。
さらに、内視鏡での観察と共に異常が発見できた場所の粘膜を採取し検査を行うことができるため検査結果が正確です。さらに、腫瘍のサイズもしっかりと測定することもでき、治療計画が立てやすいという利点があります。しかし、カメラを動かしながら検査を行っていくので見落としがないわけではありません。このように、検査によって短所や長所が様々ですので、がん検診を受ける時は複数の検査を行うことでより正確な診断にすることが重要です。