火傷跡は消えないのか

火傷の跡は、軽度のものなら自然に消えてきれいになります。これは、その部分の細胞や神経がまだ生きているため、新陳代謝によって新しいものへ変わるからです。ただ、火傷は深さによっていくつかの等級に分かれており、重度のものほど傷跡はより大きく、目立つようになってしまいます。油が跳ねたり、熱した鉄等に触れてすぐに離れた場合は最も程度が軽いです。

皮膚は軽く赤らんだようになりますが、すぐに治まります。悪い場合は水ぶくれができてしまいますが、感染症のリスク以外とくに懸念する事項はありません。熱湯を被ってしまった等、ある程度の時間熱にさらされてしまった場合は、それよりも重症化した火傷です。こちらは通常の傷口と同じく肌や皮膚が傷つき、治療までは相応の時間がかかります。

すぐに手当てをしたり、その後もケアをかかさなければ経度の症状で抑えられますが、多少の跡は残ってしまいます。完治にはおおよそ数週間から一月程度を要します。火災に巻き込まれたり、青少年がいたずらで行なう「根性焼き」の場合は、もっとも等級が深い火傷となります。皮膚のした、神経組織や、酷いときには筋組織までが焼かれ、細胞が死滅してしまった状態です。

元通りに完治することはありません。跡はその部分だけぷっくりと盛り上がったピンク色となり、ケロイドとなって残り続けます。火傷の範囲によっては生命の危機ともなるり、医師の診察と治療を要します。傷口が塞がるだけでも数ヶ月を必要とする、大変重い症状がこれです。

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