日本人の死亡原因の第一位はがんとなっていて、1年間においておよそ30万人の人ががんが原因で亡くなっていることになります。現状ではがんを完全に予防することは不可能となっており、適切な対応を行うためには早期に発見することによって、早期治療をすることが重要となります。がんを早期に発見できる方法として確立されているものには、がん検診があります。ただし、日本においてはがん検診の受診率は高いとは言えないものとなっていて、2004年でのがん検診の受診率は胃がんが13%、肺がん23%、大腸がん18%など低い受診率の状態が続いています。

多くの人は自分は病気になっていないと自覚症状を持っていないことや、忙しいことを理由として受診率が高くならないと考えられています。日本では毎年およそ50万人の人が新しいがんを発症すると言われていて、誰でもがんになるリスクはあります。早い段階でがんの発見を行って治療を開始することで、治癒する可能性が高くなります。がん検診では、がんの可能性があるかどうかのスクリーニング検査が行われます。

スクリーニング検査によって異常が見つかった人の場合には、その後に精密検査を受けることになります。主ながん検診としては国の施策として行われていて、多くの自治体では無料や少額の負担で受診することができるようになっています。各自治体のホームページや広報誌によって情報の入手が可能なので、積極的に検診を受診することが推奨されています。